「地方創生」のあり方とは
取材班:現在、日本各地で多くの市町村が地方創生に取り組んでいますが、マネージャーが考える「地方創生」のあり方とはどんなものでしょうか?
坂本MG:そうですね。やはり、ご自身の得意なものを活かして、地域で楽しく生活できることをベースに考えていくのが地方創生の根底にあるように思います。また、その土地のリソース(資源)を使ったモノ作りは推奨したいですね。
取材班:何か事例はありますでしょうか?
坂本MG:海外から移住され、渓流釣りの釣り竿を制作されている方がいらっしゃいますが、本来は元々居られた海外の竹が原材料に適しているのですが、あえてえびの市での制作ということでしたら、えびの産の真竹をお薦めしています。実は、宮崎県は弓道具を竹で作るパイオニア的な場所なんです。そのようなリソースを活用したモノ作りは良いと思います。
取材班:他エリアの市町村で、面白いなと思った地方創生の事例がありましたら、その興味深かった所を教えて頂けますか?
坂本MG:やはり福岡市の取り組みは目を見張るものがありますよね。ただ、えびの市とは環境も事情も違いますから、えびの市の「強み」をもっと発掘していく必要性があると考えます。
えびの市の特徴やメリット
取材班:えびの市の特徴や、何かメリットのようなものは何でしょうか?
坂本MG:ご覧のとおり、とても田舎の町です。その良さと言えば、これは逆説的かもしれませんが、様々な意味で誘惑が少ないことです。すなわち、学びを深めたり、何か技術を身に付けたり、教育には適していると思いますよ。
取材班:例えば?
坂本MG:産業人材の育成等の取組みが、最も適するのではと考えます。あと、熊本、鹿児島に隣接し、交通の便は良好ですので、立地的なことを考えると、学んだあとの起業の際にも、良い土地だと思います。
取材班:起業する際はリサーチはつきものですが、えびの市はどんな地域性がありますか?一例あれば教えて頂けますか?
坂本MG:最近気付いたのですが、飲食の例で言いますと、例えばえびの市の方々って、カレーにお金を払う文化が無い傾向にあるようなんです。都市部であれば、カレーをお店で食べるなんていうのは良く見る光景ですがね。そういった地域性のリサーチは必須でしょうね。
取材班:インタビューにお時間頂き、有難うございました。